GT Fishers Maldives

こちらのブログでは、GTフィッシャーズモルディブチームからの最新情報発信の場とさせて頂きます。 最新のポイント開拓や、タックル、テクノロジー、テクニックなどGTフィッシングに関するあらゆる分野での情報シェアを想定します。 メールやフェースブック上での投稿にて皆様とのコミュニケーションの場にもしたいと思っていますので、宜しくお願いいたします。

2013年02月

ドーニ/Dhoni  でのゆったりとした船中泊でのフィッシングサファリ、これこそが元々のモルディブのGTフィッシングでした。ちょうど、2000年前後に日本からもこぞってフィッシングサファリのツアーに皆さんが参加された覚えがある方も多いのではないでしょうか? 私も、最初はとあるドーニをリゾートベースでチャーターしたのが初めてのモルディブでした、それが1年半前です。 

船中泊での7-9日間の旅、スローライフとエキサイティングGTフィッシングのコンビネーションがなんとも言えないなんて根強いファンが今でもいらっしゃるのではないでしょうか?

ただ、このドーニは最高10-12人位の乗客をFull Board三食付きで最高5ノット程度で移動します。 なので、一日にカバー出来る範囲も限られていて、ポイントへのアプローチもスピードボートのようにきめ細かいコントロールは効かず、逆風にさらされたりとか、何かと制約の多いゲームを強いられることもコンディションによっては多く、スピードボートのランガンに慣れているフィッシャーマンにはストレスを感じる方々も多いのでは? そんな一人が私自身で、1年半前のドーニの2日チャーターにストレスを感じ、じゃあとスピードボートを買えないか?造れないか?と、釣行後の帰国寸前のマーレ空港のカフェで今のモルディブのパートナー(というか、弟分的なと言った方が正しいような?)のハミードと話し合って、その2週間後に今のスピードボート、Magic Lifeを前オーナーを口説いて売ってもらう算段をしてくれて、このGT Fishers Maldivesというサービスが開始されました。

そのハミード自身、ドーニ Hariyanaのオーナーで現在もフィッシングサファリを満員御礼で運営しています。 日本からのフィッシャーマンにはこの数年下火に成って来た感がありますが、ドーニのフィッシングサファリは冬のハイシーズン中は100%稼働で、最低でも半年前に予約しないと取れないという超売れっ子ドーニです。2000年前後は日本から沢山のお客様が来たようですが、今はイタリアを始めとするヨーロッパからのフィッシャーマンが殆どです。 逆に、5-10月のオフシーズンは欧州客が途絶えて空いている状態が多い事も事実です。『冬』にこだわらないならば、この時期の方が取れるし安いしと、敢えて北半球の冬ハイシーズン中を狙うのは得策では無いかもしれません。

まあ、この様な関係でGT Fishers Maldivesでは、ドーニHariyanaとスピードボートMagic Lifeでのサービス提供を行なっています。既に2014年の予約も入り始めています。

そんな中、ドーニHariyanaとスピードボートMagic Lifeをバンドルしてのチャーターも出てきました。一番、経済的なのは6-8人のグループで船中泊をしながら、環礁から環礁への移動をしつつ、3-4人のチームを交代でスピードボートとドーニと釣り分かれるパターンですと、一人当たりの費用はとても低くなります。 最近の日本のお客様は2-3人が殆どなので、ショップとかエージェントがそれなりの集客力を持っていないと出来ませんが。 7月には何とブラジルからこのパターンでツアーが組まれています。 マーレから8日間掛けて、ラズデュー、北アリ、バー環礁、そして北マーレ環礁と廻るコースが可能で、宿泊ベース自体が移動するため、スピードボートの燃料費がそれほど掛からず大きくカバー、移動出来るのが強みです。夜にちょっと餌やジグを落として夜釣りを嗜むなんてのもスローライフのフィッシングサファリの良いところかと。夜のうちに環礁間の海峡移動も可能ですし。

ブラジルのツアーでは、朝からまずスピードボート組がマーレ空港からラズデューに40-50分で移動して釣りを始めます。ドーニは3時間半ほど掛けて追いかけて、夜はその周辺で停泊して船中泊をして、ドーニ組はドーニからの釣り、スピードボート組はランガンを。そんな感じでのスケジュール組立が可能となります。

ゲストハウスに比べると少人数では高く感じるかもしれないドーニですが、リゾートと比べるとそれほどでもないので、来シーズンには既に2人組がドーニとスピードボートのバンドルツアーを既に予約されているお客様もいらっしゃいます。

さて、このドーニですが、モルディブには幾つか知られた船が有りまして、日本では大久保さんがよく使われているパールウィンなんかが最近でも使われることが有るのではないでしょうか? 実は、このフィッシングサファリのドーニですが、その殆ど(全て?)がKurendhooと呼ばれるラビヤニ環礁東南部の地域の一族が持っているようです。なので、オーナー同士、血縁か最低でもご近所の幼馴染みだそうです。上記のパールウィン号も元々はハミードのお兄さん(国会議員)が持っていたものをシンガポール資本に売却したものとのことです。ということで、今日も調整を行なっていましたが、ハイシーズン中Hariyana号が埋まっていても、他のドーニの手配も出来てしまったりするので、その辺は色々柔軟的な手配は可能です。ただ、ドーニも設備的な違いもあり(Hariyana号は9-10月にフルリノベーション)、我々フィッシャーマンに重要なのはクルー、キャプテンのガイドとしての腕とスキル、経験となりますが、ここら辺がハイシーズン中満員御礼のと未だ取れるドーニの違いなのかもしれません。私の1年半前にチャーターしたドーニは、名前は敢えてここでは触れませんが、全然釣りを知らないそして英語もろくに通じないクルーで、それがとてもストレスに感じました。他のブログコンテンツでも触れましたが、キャプテン本人が釣りをするかどうかで、逆風のアプローチとか、船の向け方等など、全然異なってきます。私がチャーターしたドーニなんぞは、せっかく当時の自身の記録サイズを掛けて上げてきたら、ギャフを忘れてきたなんてふざけた事を言って来て、何とかマニュアルでランディングしましたが、ヒヤヒヤものでした。その様な事が有ることから、我々がドーニご要望のお客様でHariyana号が空いていない場合、他のドーニを手配も今月から始めましたが、サービス品質をちゃんとするために、我々のキャプテンであるモハメッドに同乗させてサービス品質を担保する方針を建てて、提携ドーニにはクルーの教育もする事を始めようとしています。

色々書きましたが、フィッシングサファリはそれとしての面白さが有り、それ故にマダマダ人気の高いサービスであることは確かです。経済的でもあります。それをスピードボートと組み合わせることにより、より高い次元の結果を求めることも今では可能に成りました。サービスの多様性を自身のお好みに合わせて組み立てれば良いと思います。

Kurendhooの若い起業家達のグループがフェースブックで情報交換をしているのがこちらのグループになります。 http://www.facebook.com/groups/kurendhooyounggeneration/?fref=ts

それから、既にフェースブックではご紹介済みですが、リノベーション後のHariyana号の写真を幾つかシェアさせて頂きます。 
http://www.facebook.com/media/set/?set=a.531349373544418.127225.404651689547521&type=3
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GTフィッシングと言えば、ボートの機動力を使ってのランガンでの攻めの釣りです。 ただ、当たり前のやり方では満足できないエキスパートは、より高いハードルを自ら設けて、更なるロマンを求めます。 そんなロマンの究極の一つがショアGTフィッシングでしょう。

皆さんのご存知のモルディブはOne Island, One Resort、一島まるごとのリゾートをイメージすることが多いと思います。それが、最大の魅力の一つでもあります。ただ、この様な島全体をリゾートが管理している場合は、様々なレギュレーションがあり、釣りを島からすることは絶対に許されません。(そうとは知らずに二年前にバズーカを持ち込んだ事がありました…)

しかし、最近のモルディブはより多様なバケーションが可能になり、その一つがローカルの人々が暮らす島にゲストハウスが沢山建てられています。その数は日に日に増えていて、料金も一部屋50㌦前後からと、日本のビジネスホテルよりも安く真新しいアットホームなゲストハウスでの滞在が可能と成っています。目ざとい欧州のツーリストはあまり予算を掛けずにモルディブを楽しむために、ハイシーズン中はゲストハウスを占領します。特に、イタリア人の比率が高いと聞いていますが。

その様な島ではリゾートのようにレギュレーションも無く、自身のリスクと責任でリーフにウェーディングして釣りをするのも勿論出来ます。 最近ではマーレ環礁だけでなく遠方の環礁、例えば先週お客様が行かれたガーフダール環礁などでも、パステル調の可愛いゲストハウスが建てられて、そこから数分歩いたショアからのフィッシングも可能に。 当然、ボートで無人島に行って、そこからわざわざショアGTフィッシングをすることも出来ます。気をつけないといけないのは、個人所有の島もたくさんあり、一家族が住んで農業を営んでいる様な島もありますが、その様な島に着けて釣りをするには許可が必要です。ボーンフィッシュなどは殆どがこのパターンです。これも我々みたいに現地の人間同士で電話一つで許可をとることも可能ですが。

まあ、ともかくどんなに言葉を尽くしてもこちらの写真のインパクトには叶いようがないので、御覧下さい。

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こちらの福井さんの写真はモルディブではありません

我々海外オフショアフィッシャーマンに取って、重くてデカイタックルをどう運ぶかが大きな問題に成ることが多いですね。 特に、航空会社でのバズーカ(ロッドケース)の対応によっては、実質航空運賃が大幅に増額されてしまうケースもあります。私が日本からモルディブに行く際は、いつもスリランカ航空です。いずれの会社も一長一短で、スリランカ航空は今だにチェックイン荷物の重量制限が30㌔まで(マイレージクラブのステータスが上がるとプラス12㌔)、バズーカも問題なし、ただ私も去年遭遇しましたが、コロンボからの乗り継ぎ便がモルディブ・マレに向かって飛び立って半分くらい過ぎた辺りで『メカニカルトラブル』とかで何と引き返し。結果的に何とかその後の飛行機に乗れたものの、空港での対応は悲惨なモノでもう放置プレイとしか言い様がない...日本の航空会社では有り得ない待遇でした。ガーフダール環礁への乗り継ぎ便をその日のうちにセットせずに良かったなと思います。やはり念の為に、国内便の乗り継ぎは一泊して翌朝朝イチにするのが無難かと。間に合わない場合の国内線の方の待遇も無料で再調整してくれる場合もあるようですが、契約的にはそれをする必要がないので、航空券の買い直しを迫る場合も混み具合によってはあるのではないかと思います。やはりこの辺は発展途上国の統一されていない担当者毎の判断になってしまう事も。。。でも、代理店さんに聞くと、地方から成田までの移動も無料でコミコミで手配してくれて、ピーク時期ではないと往復7.5万円程度まで下がるとのこと、ちょっとした沖縄や鹿児島の離島に行くより安いくらいなので、やはり私はスリランカ航空派になってしまいました。

ある代理店さんのお話でこんなことを言われました。

ロッドケース問題ですが、スリランカはかなり寛容な、稀有の航空会社なんです。

JAL、ANAは3辺203cmまで

アメリカ系、大韓航空などは、158cmまで。

これを超えるとかなり高額なエキストラチャージが発生します。

今、カーペンター、ゼナック、フィッシャーマン、リップルなど3ピースロッドを出し初めていますが

旅行会社としては、空港で高額請求があった際になるべくトラブルにならないように、今一番気を使っています。
(LCCエアエイジアは追記編に次ページに載せました)

このブログ書いた後、茂木さんがANAでバズーカ解体してエアパッキンしてもらい何とか追加料金しなくて済んだストーリーがフェースブックに載っていました。ANAも厳しくなってきたらしく、私はJAL特別会員のせいか、今のところそんな話はありません。その際の厳しい航空会社ランキング(超過金情報付き)が:

1位 チャイナエアライン(ハワイ往復で7万円)
2位 大韓航空(ニュージーランド往復で5万円)
3位 スカンジナビア航空(行きだけ取られた)
以上3社は3辺の長さの和が158センチまでです。
次がANAかな。


上記の話も絶対ではなく、その時、便ごとの対応が違うようですが、最悪を想定して、最悪でなければラッキーくらいに思うようにするのが良いのかもしれません。私のこれまでのいくつかの経験では、JALは問題なく行けました、Japan Global Clubという会員制度に入っているからかもしれませんが。バンコクから一度入った際は、バンコクエアーというブティック航空で行きましたがこれも問題なしでした。まあ、バズーカも大きさに違いがあるので全てがOKかというと分かりませんが。韓国系はとても厳格でペナルティも高いとのこと、避けたいところです。パラオに行った時に使ったデルタ航空は全然文句言われませんでした。

上記エージェントさんが言われたように各社3ピースロッドがかなりの性能を出して出すように成りました。が、既に1ピースでほとんどを揃えた我々は1つだけ3ピースを買い足したところで、バズーカが無くなることもなく、かと言って全部3-4本買い換えるのも大変、後50㌔オーバーを狙うアングラーたちはやはり1ピースの最大限の性能を求めるのでは?

後、お客様で一度あった問題で、リールを手持ち荷物で持って行った場合にセキュリティチェックにて、何と『PEライン』が危険物として判定されてしまい、その場であの高価なPEラインを全て取らされる(数百ヤードをリールの数だけ)という事がありました。確か、ドバイかアブダビ空港かと記憶していますが。他でもやられた事はあると聞きました。スリランカのコロンボはこれまで一切大丈夫でしたが、後成田/羽田も。どうやってPEラインでハイジャックするのかは不明でゴルゴ13でも成功しないのではと勘ぐりつつ、ただ各国の保安担当者にはそれぞれの権限が有るようで、彼らの判断には従わなくては成りません。このお客様は、リールだけ我々のレンタルでステラとツインパワーを用意したので、自身のベストとは行かないものの、それなりのタックルでの釣行をお楽しみ頂けましたが、これも要注意点となります。リールは高価なこともあり、あまりチェックインには入れたくない気持ちも大いに分かります。そんな時はスプールだけスーツケースに入れるとかで対応したいですね。

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