20139月、我らGT Fishers Maldives Teamは未だかつて未経験であった最北端環礁への釣行に出向きました。マーレから国内線でHanimaadhoo International Airportに一時間ほどの移動です。今回は初めての試みとして、日本からBoutique Airlineであるバンコク航空にてバンコク経由でマーレ入りしました。最近、バンコク航空がJALとのコードシェアを始めて、行きは育成中のルアービルダーとの打ち合わせと妻の里帰りを兼ねてチェンマイにも行きの道のりで数日滞在して来ました。羽田から出れるのもひとつの大きなポイントで、羽田‐バンコク‐チェンマイ‐バンコク‐マーレ‐バンコク‐羽田の周遊コースで単純往復とそれ程変わらない値段で行けました。羽田は深夜発で帰りは早朝帰国になります。マーレ側は到着・出発ともに正午近くになるので、初日と最終日の予定をどうするか悩むところかと思います、釣りで使うには。ちなみに、JALのマイレージも貯まりますし、チェックイン荷物もバンコク航空のマイレージクラブに入ると30㌔まで無料になります(その場合はバンコク航空のマイルを選択する必要あり)。誕生日付きはボーナスマイルも付きます。

ドーニ船中泊のフィッシングサファリでも最北端の環礁は人気で、我々もこれまで多くのお問い合わせを頂きましたが、スピードボートだと12日掛けての移動が必要で、その分燃料費も掛かることもあり、これまで誰もスピードボートでの挑戦はしていませんでした。11月にイタリアのグループが2週間行くことが決まり、我々自身もゲストハウスの開拓なども意味も含めて最北端の釣りに挑戦することとしました。

最北端の環礁はIharandhippolhu, & Haa Alifu Atollsが中心で5日の行程で攻めることに。9月の第一週の大潮周りの日程です。モルディブは小さな島が1200程からなっているお国柄ですが、この最北端に来ると島のサイズが大きくなり細長くなります。それに沿ってのどこまでも続くアウターリーフがとても綺麗で、船を流しながらキャストを続けて行くのが中心で、ゲストハウスからの日々の移動距離はマーレ周辺に比べるとかなり長い移動距離での行程を組むことが必要となり燃料代もかさみますが、この大規模でダイナミックなリーフの連続に大物を予感させる異様な雰囲気があり、多くの方々がドーニで挑戦して、多くの方々がスピードボートで挑戦したいという気持ちはとても良くわかります。

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さて、実際の釣りですが、通常67月は毎年風が強くなり海もモルディブとしては荒れ気味になることから多くのドーニ船は完全休暇に入ります。 波が高いことからサーフィンシーズンとなり、限られたサーフィンのお客様がチャーターをすることがちょこっとあるくらいで、釣り人は殆ど入りません。ただ、以前にも書きましたがスピードボートであれば多少海が荒れて風速10メートルを超えるようなことが有っても釣りをすることは十分に可能で、今回も風の強い日もありましたが十分に魚を出すことは出来ました。そんな、時期なので人気の最北端環礁もこの数ヶ月は釣り人が殆ど入った形跡がなく、釣り場としては十分に休み帰還を置いていることもあり、大潮での潮回りとカレント(潮流)もよく動いて活性が高い釣りが出来ました。キャプテンのモハメッドが半分くらい一緒に釣りを行って朝から夕方まで毎日810時間程の釣りを昼飯休憩も取らずに投げ続けて、一日平均40尾超は出しました。40㌔オーバーも3尾、30オーバーは二桁いったと思います。40㌔台とは明らかに次元の違うドラグの出し方をする魚が二度かかりましたが、一度は新品PEラインの高切れ、もう一度はペンシルのボディーの中のワイヤーが切れて持って行かれてしまったのがもう一度。こんな悔しい思いがあることが毎回あるので、次回のリベンジとこの釣りにどんどんハマってしまう原因になります。


本来ならもう少し長くこの区域で釣りをしたいところでしたが、97日は久しぶりの大統領選挙、弟分たちはラヴィヤニ環礁のクレンデュー島での登録をしてあることから朝から移動をして投票に向かいました。余談ですが、モルディブの選挙はとてもユニークで全ての島全体にお祭り騒ぎのように各候補者を代表するカラーの旗が島全体を多い、中には家や外壁をその色、黄色やピンクに塗りたくってしまう家もあります。選挙の結果は昨年辞めさせられた大統領が45%を取って第一位になりましたが、過半数に足りないため28日に第二位候補者との決選投票が行われます。ただ、7日の選挙も様々な不正があることが判明して高等裁判所が選挙委員会にデータの開示と調査を命じることになり、もしかしたら選挙のやり直しになる可能性もあります。どんな不正があったか?というと、死んだ人間の投票が会ったり、一人が違う選挙区で複数回投票がされていたりとか、日本では考えられないような事があったようです。ただ、モルディブは2008年に始めて民主的選挙が行われて前大統領が当選してと民主化の歴史は短く、その前大統領が去年辞任を強いられてなどというとてもグレーな動きがあるなか、第二回の民主的選挙、国民による直接選挙なので、意識も高く、投票率は85%を超えるそうです。人口も30万ちょっとと一票の重さも高いので尚更なのでしょう。ここで、誰が大統領になるかによってあまり大きな変化があるかどうかというのは分かりませんが、現在一位の前大統領の公約でお酒の自由化というのは、日本のアングラーにはゲストハウスでビールが飲めるように成るかもしれないというのは嬉しい可能性かもしれません。他の候補者はもっとイスラム回帰を主張しているのに比べるかなりリベラルな主張をしていて若い層に人気があります。


さて、今回はゲストハウスの開拓もしてきまして、かなり安く綺麗なところに泊まれる用意は出来たので、イタリアグループの後にもぜひとも皆さんに挑戦していただきたいですね。



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